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| 眼鏡の奥から人懐っこそうな瞳がのぞく。速水外四郎さんは、かつて自身が常連だった店で4年前から2代目店長を務める。不思議な縁といってしまえばそれまでだが、人を惹きつける魅力がどうもこの瞳の中に隠されているようだ。 この仕事に必要な能力は?と訊ねると、すかさずまっすぐな瞳で「記憶力と創造力」と答える。 |
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| 「カクテルは同じ材料でも混ぜる量が違うだけで味が変わり、名前が変わる。星の数ほどあるカクテルの味や配合をいつも記憶しておいて、お客様のことばや表情をヒントに組み合わせを考え、好みに合うものをその場で作ります。ちなみに当店のカクテルは、しぼりたて果汁を使った本物の味です」 |
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| 速水さんはワインにもうるさい。一度封を切ると元には戻せないため、ワイン選びに失敗は許されない。お客様のリクエストをこと細かに聞くと、速水さんのコンピュータが脳の中でフル稼働して、最適な1本を見つけだす。店内には60種類ほどのワインが揃う。すべて速水さんのセレクトだ。「ワイン選びの判断基準は、安くておいしいもの」 懐具合が寂しい人の味方である。「人と向き合うのが好きだから、この仕事は愉しい」としみじみ語る。不思議な雰囲気をただよわすバーテンダーだが、その人となりはあくまでも紳士で、やわらかい。 |