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| 店内は、やや暗い。室温は、やや低い。理由がある。漆器がハロゲン光で日焼けしたり、暖房で乾燥しすぎるのを防ぐためだ。 漆器はデリケートである。しかし「漆器はとっつきにくい商品ではけっしてないですよ」と石田正俊さんは柔和な笑顔で語る。 |
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| 店内にはアクセサリーやコーヒーカップ、ワインクーラー、置時計など、モダンで日常使える漆器が並んでいる。「漆器は高い、扱いにくいという声をよく聞きます。だから、まずは日常的で手頃な商品にふれていただき、そこから漆器のよさを知ってもらえればと思います」 もちろん専門店だけに、椀、盆、文箱など、沈金や蒔絵をほどこした伝統的な漆器もそろっている。 店の奥には、かつて工房があった。石田さんは塗りや蒔絵の職人の仕事を幼いころから見て育った。どんな質問にも答えられる知識は、職人の現場で学んだ。「ご存知でしたか?漆器は補修しながらくり返し使え、最後は土に返せる環境の優等生なんですよ」 |
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| 最近、50の手習いでパソコンを覚え、お店のホームページを自力で立ち上げた。そこには50年前につくられた塗り火鉢が特別価格5万円で出ていた。安すぎるのでは?と思うが、それも漆器の魅力にふれてほしいと願う石田さんの意志ゆえだろう。 |